こんにちは、ウザワ石岡教室の西村直美です。
入会1年過ぎても、「読み」「足し算訳」が、なかなかうまくならない生徒がいました。原因は「かけ流し」ができてないから、としか考えられないので、何度も何度も「かけ流しやってる?」と尋ねました。そのたびに「やってます。」と答えていました。
「かけ流し」のやり方がまずいのではないかと思い、「どんなふうにかけ流しやってる?」と尋ねると、「朝の支度をしてるとき。」と答えます。「かけ流し」のときに、他の音とバッティングしてるのかも?と思い尋ねましたが、それも無いとのこと。「自分でスイッチ入れてる?」と訊くと、これにも「はい。」と答えます。
本人が「かけ流し」をやってると言うので、辛抱強く、いつかできるようになるかも、と待ち続けましたが、変化の兆しすらありません。
ある日、ふと思いついて「朝かけ流ししてるって言ってたけど、もしかして、スイッチ入れる前に、お母さんから、ほらスイッチ入れなさい、って言われる?」と訊くと、黙って頷きました!やっと、原因がつかめました!外部からの働きかけの後で、「かけ流し」をしたため、せっかく「かけ流し」をしても、彼の脳がその情報を受け入れなくなっていたのです。
原因がハッキリしたので、彼には「明日の朝から、お母さんに言われる前に、スイッチ入れてごらん。絶対、できるようになるから!お母さんと競争だよ。負けないでね!」とアドバイスしました。
それから、2週間経った、昨日の授業で驚きました!まず、「読み」が以前と違っていました。一人読みも、きれいにできたのです。さらに「足し算訳」は、別人のように、速く正確にできるではありませんか!宿題の並べ替えの問題も、全部出来ていました。あまりの変わりように、こちらが戸惑うくらいでした。その日の授業は、とても楽しく進みました。その生徒は、授業の最後まで、今まで見たことがないような、明るい表情でした。
「かけ流し」は、もちろん重要なウザワ英語を支える活動ですが、やり方次第では、逆効果になってしまうこともあります。親御さんは、どうか、子ども自身の学びたいという気持ちを信じて見守ってあげてください。