Archive for 6月, 2012

「かけ流し」の難しさ

月曜日, 6月 25th, 2012

こんにちは、ウザワ石岡教室の西村直美です。

入会1年過ぎても、「読み」「足し算訳」が、なかなかうまくならない生徒がいました。原因は「かけ流し」ができてないから、としか考えられないので、何度も何度も「かけ流しやってる?」と尋ねました。そのたびに「やってます。」と答えていました。

「かけ流し」のやり方がまずいのではないかと思い、「どんなふうにかけ流しやってる?」と尋ねると、「朝の支度をしてるとき。」と答えます。「かけ流し」のときに、他の音とバッティングしてるのかも?と思い尋ねましたが、それも無いとのこと。「自分でスイッチ入れてる?」と訊くと、これにも「はい。」と答えます。

本人が「かけ流し」をやってると言うので、辛抱強く、いつかできるようになるかも、と待ち続けましたが、変化の兆しすらありません。

ある日、ふと思いついて「朝かけ流ししてるって言ってたけど、もしかして、スイッチ入れる前に、お母さんから、ほらスイッチ入れなさい、って言われる?」と訊くと、黙って頷きました!やっと、原因がつかめました!外部からの働きかけの後で、「かけ流し」をしたため、せっかく「かけ流し」をしても、彼の脳がその情報を受け入れなくなっていたのです。

原因がハッキリしたので、彼には「明日の朝から、お母さんに言われる前に、スイッチ入れてごらん。絶対、できるようになるから!お母さんと競争だよ。負けないでね!」とアドバイスしました。

それから、2週間経った、昨日の授業で驚きました!まず、「読み」が以前と違っていました。一人読みも、きれいにできたのです。さらに「足し算訳」は、別人のように、速く正確にできるではありませんか!宿題の並べ替えの問題も、全部出来ていました。あまりの変わりように、こちらが戸惑うくらいでした。その日の授業は、とても楽しく進みました。その生徒は、授業の最後まで、今まで見たことがないような、明るい表情でした。

「かけ流し」は、もちろん重要なウザワ英語を支える活動ですが、やり方次第では、逆効果になってしまうこともあります。親御さんは、どうか、子ども自身の学びたいという気持ちを信じて見守ってあげてください。

やっぱり「かけ流し」はスゴイ!

木曜日, 6月 21st, 2012

こんにちは、ウザワ石岡教室の西村直美です。

他教室ですが、小4入会、中1で退会した生徒が、高3になって、再入会しました。
中、高では、ほとんど勉強らしい勉強はしていないとのことでした。
彼には、とにかく一日中かけ流しをすることを約束させました。
はじめは、「読み」も「足し算訳」も、ままならず、「暗記」なんか夢物語の状態でした。
ところが、3ヶ月を過ぎた頃から、なにやら「訳」が正確にできるようになり、「読み」のとき、滑らかに口が回るようになってきました。
そのうち、「暗記」も80~90%取れるようになり、宿題の暗記は、素晴らしい暗記ができるようになりました。
そうすると、不思議なことに、単語テストも、ほぼ満点が取れるようになったのです!
小学生のときにやってたことが、「かけ流し」をすることで、刺激されて表に出てきたのかもしれません。
こんなに早く効果が出るとは、指導している私も不思議です。
「かけ流し」と本人の「志向性」が、かみ合うと、こんなにできるようになるのですね。

生きていくために

火曜日, 6月 12th, 2012

こんにちは、ウザワ石岡教室の西村直美です。

昨日の本部研究会で、またまた大切なことを教えていただきました。
それは‘時代が変わってしまった’ということ。昔は、勉強が嫌いな子は、男の子なら力仕事、女の子なら手仕事をすれば、それなりに生きていけました。しかし、今では、ほとんどの仕事を、機械がやるようになってしまっています。この動きは、これから、ますます加速していくに違いありません。つまり、これからの子供たちには、将来知的な仕事しか、残されていないということです。

本来、日本人は、義務教育が無い時代も、自分たちで藩校を作ったり、寺子屋を作ったりしたように、知的好奇心を満足させることに重きを置いてきた民族です。その遺伝子は、今でも受け継がれているはずなので、上手に子供たちの好奇心を刺激してやれば、どんな子も勉強が好きになるはずです。

少ない情報、簡単な内容のものばかり与えて、それを完全に覚えさせるというやり方では、子供たちは飽きてしまうか、やる気をなくしてしまうかのどちらかでしょう。
質の良い、レベルの高い情報を大量に与えて、それを、どのくらい覚えたか、わかったかなんて気にせずに与え続ければ、子供たちはドンドン吸収し、いつのまにか、いろんなことを身につけます。

私の役割は、大量に、質の高い、良質な情報を与え続け、勉強すること、努力することの大切さを、授業を通して伝え続けることだと、再認識しました。

初めての中間テスト

月曜日, 6月 4th, 2012

こんにちは ウザワ石岡教室の西村直美です。

中1の生徒達が、初めての英語の中間テストの結果を持ってきました。

ウザワ歴6年の生徒、5ヶ月の生徒、1ヶ月未満の生徒の3人ですが、全員90点以上取ってくれたので、ホッと一安心しています。

生徒達の点数は、さほど差がありませんでしたが、それぞれの学校の問題用紙を見て、ビックリ!テスト問題の難易度には、天と地ほどの差がありました。

I中学の問題は、英語を初めて勉強しはじめた生徒を念頭に置かれた、すごくまともな問題でした。まじめにテスト勉強した生徒は、きちんと点がとれて、今後の学習にも希望が持てたことでしょう。

一方のK中学の問題は、すでに長年英語を勉強してきた生徒でも、うっかりミスをしそうな、意地悪な問題がてんこ盛り!中には、県立高校の入試問題に類似した問題まであって、驚きを通り越して、憤りすら感じました!

この学校のテスト問題を作成した先生には、生徒への愛情は無いのでしょうか?こんな問題では、平均点は50点切っているはずです。生まれて初めて受けた英語のテストで、想定外の点数しか取れなかった生徒達は、英語そのものが嫌いになってしまったのではないかと危惧しています。

公立の中学校の授業で、まともな英語力がつくとは思ってもいませんが、せめて生徒達を英語嫌いにしないような、配慮をしてもらいたいものです。

真面目にテスト勉強した生徒が、きちんと自分の結果に納得できる問題を作成して下さい!