Archive for 5月, 2015

「難しいから、自分でやりたい!」

水曜日, 5月 27th, 2015

こんにちは、ウザワ石岡教室代表の西村直美です。

新学期特有のドタバタも落ち着き、やっと水曜日に更新できるようになりました。(笑)

先週金曜日、市内で、小学生陸上記録会が開催されました。

金曜コースの小5&6年生は、全員出場していたので、教室に入ってくるなり、どの生徒も「疲れた~。」を連発します。これでは、いつものやり方では、無理かもしれないと思い、自分の力で訳をする教材を「久しぶりに一斉に訳やろうか?」と提案しました。

彼らが使っている教材は、通常中学1年生から使用するもので、構造・単語・内容ともに、とても難しいです。ウザワ以外の生徒が使ったら、高校生・大学生でも難しく感じるでしょう。

さらに、この日予定していた部分は、構造的にかなり難しいところが含まれていたので、自力での訳は無理かもしれないとも思いました。

ところが、生徒たちは、この提案に乗ってくるどころか「イヤだ!自分でやる!」と口々に言います。

「すっごく難しいところだよ。一斉にやったほうがいいと思うけど。」と言っても、「イヤだ!難しいから自分の力でやりたい!」と言います。

これこそ、ウザワで小学生低学年から学んできた生徒ならではの言葉だな~と感心しました。

小学生高学年以上から学んだ生徒の多くは、どんなにできる生徒も、難しい教材をやることに対して、明らかに嫌な顔をします。これまで、歯ごたえのない、いわば離乳食のような教材しかやってこなかったからでしょう。まるで完全に理解できるもの以外は、脳が受け付けないようになってしまっているかのようです。

「難しいからこそ、自分の力でやりたい!」という感覚は、勉強に関してだけでなく、今後彼らの人生に待ち受けるであろう様々な困難に対しても、彼らなりのやり方で乗り越えていく力を与えてくれるでしょう。

これこそが、ウザワで小学生低学年から学ぶ本当の意味かもしれません。

 

英語学習は小学生からスタートしましょう!

金曜日, 5月 22nd, 2015

こんにちは、ウザワ石岡教室代表の西村直美です。

今週、来週は中・高の各校で中間テスト期間になっています。 中1の生徒にとっては、初めての中間テストです。全員いい結果が出ることを願っています。

今年度、当教室の中1は、全員小学生から継続している生徒です。小1から始めた生徒もいれば、小6の10月入会の生徒もいます。小1から始めた生徒は、もちろんですが、わずか半年前に入会した生徒も、やはり小学生から上がってきた生徒は、中1で入会した過去の生徒とは、違うなあと思うことばかりです。

なかでも「足し算の訳」という、ウザワ独特の英語の構造が自然に身に付く訳の仕方が、しっかりとできるようになっていることが大きいです。

さらに、小学生の時に宿題だった「書写」のおかげで、書くことに慣れています。中学校のテストは、英検のようなマークシート方式ではありませんので、正しく書けなければ点は取れません。「文の初めは大文字にする」「単語と単語の間は一文字分あける」「文の終わりはピリオドやクエスチョンマークをつける」など、基本的なことですが、毎回の宿題で、できていなければ、訂正するので、気を付けなくてもできるようになっています。

正直、中学一年生の定期テストは、英語力というより、国語力で点が取れてしまいます。しかし、文法事項の本格的な勉強がスタートする中2以降、あれよあれよという間に苦手科目になってしまう生徒さんがたくさんいることも事実です。

一日でも早いスタートは、お子様にとって負担が少なくなりますよ。

「日本人の英語は なぜ間違うのか?」

木曜日, 5月 14th, 2015

こんにちは、ウザワ石岡教室代表の西村直美です。

GWは、連日いいお天気でしたね。そんな中、当教室では、GWを利用した講習を企画し、多くの生徒さんにご参加いただきました。3日、4日と連続して受講してくれた生徒さんもいて、毎日やるとできるようになるものだなあと思いました。

さて、今回はまた面白い本を見つけたので、ご紹介したいと思います。

これまでに「日本人の英語」「続 日本人の英語」「実践 日本人の英語」といったベストセラー本を出されているマーク・ピーターセン氏の「日本人の英語は なぜ間違うのか?」です。

この本の帯には「英語下手の原因は中学校の教科書にあった!?」という刺激的な文字が躍っています。

結論から言いますと、学習指導要領に従って作られている検定教科書では、自然な英語を身に付けることは不可能であるということです。不可能どころか、明らかに間違った表現、不自然な表現を身に付けてしまう危険性が大いにあるということが、実際の検定教科書を引用しながら、細かく述べられています。

もちろん、指摘された教科書会社の反論もネット上に出ていたので、こちらも読んでみました。教科書会社の言い分は、マーク・ピーターセン氏の誤解、個人的な「語感」による指摘に過ぎない、学習指導要領に縛られている以上、このような表現になるのは、許容範囲である、といったものでした。

「日本人の英語は なぜ間違うのか?」のあとがきには、次のように書かれています。

「日本では、全員がいっせいに英語を何年間か学ばなければならないせいか、『英語はどのように勉強すべきでしょうか』というような質問を受けることがあります。私には、『文章が上手なネイティヴ・スピーカーの手によって、ネイティヴ・スピーカーのために書かれた英文をたくさん読むことだと思います』というような答えしか思いつきません。-中略ーなお、私が『文章が上手なネイティヴ・スピーカーの手によって書かれた英語』に限って読むように勧めた理由は、たとえば『世間ずれ』という日本語を『世間の考えから外れている』という意味で使ったりする日本人もいるように、英語を母語とする人でも、模範にならない英文を書く人がいるからです。」

なぜ、ウザワ式で英語を学んだ生徒たちが、大人になっても使える英語力を身に付けられるか、よくわかりました。

ウザワ本部はじめ、各フランチャイズ教室では、小学一年生から、ネイティヴ・スピーカーの手によって、ネイティヴ・スピーカーのために書かれた質の高い内容の教材を丸ごと音読し、足し算訳し、暗記するからです。前置詞の問題も、たくさんの教材を学んでいくうちに、感覚的に身に付けていくので、「~の」といえばofしか思いつかないということは起こりません。暗記した文章の中から単語を覚えていくので、本当に使える単語力になります。

生徒が元気な頭でいる時間に行われる授業で使われる教科書が、役に立たないどころか、害になる可能性もはらんでいる。日本における英語教育の問題は、実に根深いと言わざるを得ませんね。