こんにちは、ウザワ石岡教室代表の西村直美です。
GWは、連日いいお天気でしたね。そんな中、当教室では、GWを利用した講習を企画し、多くの生徒さんにご参加いただきました。3日、4日と連続して受講してくれた生徒さんもいて、毎日やるとできるようになるものだなあと思いました。
さて、今回はまた面白い本を見つけたので、ご紹介したいと思います。
これまでに「日本人の英語」「続 日本人の英語」「実践 日本人の英語」といったベストセラー本を出されているマーク・ピーターセン氏の「日本人の英語は なぜ間違うのか?」です。
この本の帯には「英語下手の原因は中学校の教科書にあった!?」という刺激的な文字が躍っています。
結論から言いますと、学習指導要領に従って作られている検定教科書では、自然な英語を身に付けることは不可能であるということです。不可能どころか、明らかに間違った表現、不自然な表現を身に付けてしまう危険性が大いにあるということが、実際の検定教科書を引用しながら、細かく述べられています。
もちろん、指摘された教科書会社の反論もネット上に出ていたので、こちらも読んでみました。教科書会社の言い分は、マーク・ピーターセン氏の誤解、個人的な「語感」による指摘に過ぎない、学習指導要領に縛られている以上、このような表現になるのは、許容範囲である、といったものでした。
「日本人の英語は なぜ間違うのか?」のあとがきには、次のように書かれています。
「日本では、全員がいっせいに英語を何年間か学ばなければならないせいか、『英語はどのように勉強すべきでしょうか』というような質問を受けることがあります。私には、『文章が上手なネイティヴ・スピーカーの手によって、ネイティヴ・スピーカーのために書かれた英文をたくさん読むことだと思います』というような答えしか思いつきません。-中略ーなお、私が『文章が上手なネイティヴ・スピーカーの手によって書かれた英語』に限って読むように勧めた理由は、たとえば『世間ずれ』という日本語を『世間の考えから外れている』という意味で使ったりする日本人もいるように、英語を母語とする人でも、模範にならない英文を書く人がいるからです。」
なぜ、ウザワ式で英語を学んだ生徒たちが、大人になっても使える英語力を身に付けられるか、よくわかりました。
ウザワ本部はじめ、各フランチャイズ教室では、小学一年生から、ネイティヴ・スピーカーの手によって、ネイティヴ・スピーカーのために書かれた質の高い内容の教材を丸ごと音読し、足し算訳し、暗記するからです。前置詞の問題も、たくさんの教材を学んでいくうちに、感覚的に身に付けていくので、「~の」といえばofしか思いつかないということは起こりません。暗記した文章の中から単語を覚えていくので、本当に使える単語力になります。
生徒が元気な頭でいる時間に行われる授業で使われる教科書が、役に立たないどころか、害になる可能性もはらんでいる。日本における英語教育の問題は、実に根深いと言わざるを得ませんね。