使える単語力・使えない単語力

こんにちは、ウザワ石岡教室代表の西村直美です。

ウザワ英語では、単語だけを取り出して覚えさせるということは、あまりありません。小学生から高校生まで、CD教材の訳・暗記が終わったものの中から、10個前後覚えてもらうようなスタイルです。こうやって覚えた単語は、文脈の中で正しく使える単語力になります。

先日、この4月に入会した高3の生徒が、文法問題に取り組んでいました。入会前の面談では、単語テストは学校でしっかりやっているので、少しは自信がある、という話でしたので、少々期待していました。

その問題は、while以下の部分を句に代えるのに適した単語をいれるといったものでした。日本語にすると「~の間に」といった意味の単語を入れなければならないのですが、その生徒が口にした単語は、amongや between といった「物と物の間に」を意味する単語ばかりでした。もちろん、それらの単語の意味は、確かに「~の間に」ですが、whileは「(時間的なもの)の間に」という意味なので、duringでなければ正しくありません。

似たような問題を、ウザワ英語で小4から学んできた高2の生徒がやっていました。最初、高3の生徒と同じような間違いをしそうでしたが、自分でも違和感を覚えたのか、すぐに正しい単語duringが出てきました。

この二人の違いを見ていて、単語をバラバラにして、単語だけ覚えることは、壮大な無駄だなあと思いました。

人間の脳は、「全体から個へ」といった流れの認識しかできないのだから、個をどれだけたくさん集めても全体の認識はできないはずです。

多くの進学校と呼ばれる中高で、単語テストが行われているであろう総時間は、相当なものなのでしょうが、それが余り役に立たないというのは、もったいないですね。

 

 

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