こんにちは、ウザワ石岡教室代表の西村直美です。
またまた、一日遅れの更新となってしまいました。
当教室では、中高生は全員、早い生徒は小学生高学年から、「ウザワの英文法」という文法書を使っています。
4年前に改定された本書ですが、先日じっくりと序文を読み返してみました。中の本文は誰もが読んでいますが、もしかしたら、序文は誰も読んでいないかも!これは、もったいないと思いました。少し長くなりますが、以下に引用します。
「はじめに・・・
よい英語を習得するために文法力は欠かせません。文法がめちゃくちゃな英語をしゃべれば、例え何となく通じたとしても、決して本当の意思疎通はできず、また尊敬を得ることはできません。
多分文法の大切さはみんながわかっていることです。だれでも文法は大事だと思っているにも関わらず、何故日本人のほとんどが文法が苦手で、自信がないのだろうか、が問題なのです。
一番大きな原因は日本人の大半は、英語の音もなく、文字だけで英語を勉強していることです。英語のCDを毎日かければ、文法の7割は自然に分かります。
もう一つの理由は、多くの人が文法は単に分かればよい、と思っていることです。ある著名なドイツ語の先生が、「外国語の文法は少なくとも200回当たらなければ使えるようにならない」と書いていましたが、まさに文法は何回も何回も使って初めて身につき使えるようになるのです。たしかに、大人はだれでも三単現を知っていますが、実際に書いたり、話したりする時、間違えない人がどれだけいるでしょうか。知っていることと、使えることは違います。2,3回の勉強で文法が使えるようになるわけがありません。
母国語である日本語を習得する場合でさえ、我々は一つの言葉が本当に使えるようになるのに、一体何百回使ってきたでしょうか。文法ができないと落ち込む生徒にいつも言っています。「あなたは生まれてから‘おはよう’を何回聞いて、何回言ってきた?何百回?何千回?だから日本人はいつでも無意識に間違いなく、‘おはよう’ということができる」と。ネイティヴの子供たちも同じことで、しゃべれるようになる幼児期からそれこそ何百回も三単現を使っては、その間違いを訂正されて正しく使えるようになっています。
文法が出来るようになるコツは「繰り返し、繰り返し、何百回も使い、間違っては訂正していくこと」です。しかし他人に教えてもらっていたら5回か、せいぜい10回が限界でしょう。きくのも気が引けるし、教える方もいらいらします。
そこでこの文法書をつくりました。この本は学習者が便利に使えることを目的にしています。学問的な文法書ではまったくありません。使い易く作りましたから、持ち運びも自由、分からないところを何度でも見ることができます。何回も人に聞くと嫌な顔をされますが、本は決して嫌な顔もせず、何度でも淡々と教えてくれます。
この文法書はできるだけ、平易に、便利に、簡潔に、文法事項を記してあります。いつも手元に置いて利用して下さい。これを初めて作ったのはほぼ40年前です。それ以来多くの人々が利用してきました。生徒たちは海外留学するときも持っていきました。これは隠れたロングセラーです。
今回もっと役に立つように、久しぶりに改訂しました。ぼろぼろになるまで、どうぞ何回でも使って下さい。
2011年4月1日 鵜沢戸久子」
今日の授業の初めに、生徒全員で音読してみます!